ふと見たら犬の目の上にイボができてるということありませんか?
犬も人間と同じようにイボができることがありますが犬のイボには良性のものと悪性のものがあります。
今回は犬の目のところにできるイボの正体、症状、治療法などを紹介していきます!
目次
犬の目にできたイボの正体は?
犬の目にできたイボにはいろんなものがあります。
その正体について以下にまとめてみました!
①脂肪腫
脂肪腫とは単純に脂肪が固まってできてしまうものです。
主に皮膚と筋肉の間にできることが多く悪性のものではないです。
脂肪腫は基本的には痛みを伴わず放置しても大きさは変わらないことが特徴的で色も黄色っぽく柔らかいです。
②乳頭腫
乳頭腫とは乳頭のような形で皮膚の上にできるイボのことを言います。
こちらも基本的には痛みを伴わないです。
良性のものは放置していれば自然治癒で治ることが多いですが稀に悪化して扁平上皮癌を引き起こすことがあるので注意が必要です。
③マイボーム腫瘍
マイボーム腫瘍とは目の瞼の上あたりにあるマイボーム腺という組織が何らかの形でイボ化したもののことです。
良性のもので手術などにより取り除いたら再発、転移はほとんど起こりません。
しかし、犬にとっては異物感があり目を引っかいたり、こすりつけたりすることで角膜を傷つけ角膜炎の原因にもなりやすいです。
④パピローマウイルスによるイボ
犬によく多いのがこのパピローマウイルスによるイボです。
パピローマウイルスは皮膚病やイボなどを発症させる原因の一つで主に犬同士の直接的な接触や散歩時の他の犬の尿・唾液から感染する場合が多いです。
感染してから数ヶ月後に皮膚病やイボといった形で現れるので感染経路がわかりずらいです。
基本的には良性のものが多く自然治癒するものが多いですが中には悪性化してしまうものがあるので注意しましょう。
⑤扁平上皮癌
皮膚癌の中でも最も一般的とされているのがこの扁平上皮癌です。
目に見えるようなところにでき、徐々に大きくなっていくことが特徴です。
できる箇所によってもいろんな悪影響を及ぼすのが特徴的で自然治癒したり再発したりと繰り返すため厄介な皮膚病です。
⑥肥満細胞腫瘍
こちらはかなり悪性のもので肥満細胞の組織からできるイボです。
一種の癌なので放置すれば転移し命の危険にも関わってきます。
一見すると脂肪腫や普通のイボに見え放置してしまいますが時間が経つと急に膨れ上がったり、出血や浮腫などが見られます。
⑦繊維肉腫
主に高齢犬で発症しやすく目のところにも現れますが胴体や足などによく発症する癌です。
腫瘍の根が深く取り除いても再発する可能性が高い癌なので注意が必要です。
体の部位によっても症状が変わってくるため一概にこれとは言えませんが悪性のものなので気をつけなければなりません。
犬の目にできたイボは悪性?
犬の目にできたイボは必ずしも悪性とは限りません。
中には脂肪腫や乳頭腫といった良性のイボもあります。
良性のイボ
- 脂肪腫
- 乳頭腫
- マイボーム腺腫瘍
- パピローマウイルスによるイボ
といったイボは良性で自然治癒することが多いです。
悪性のイボ
- 扁平上皮癌
- 肥満細胞腫瘍
- 繊維肉腫
- 血管肉腫
といったイボは悪性(癌)なので注意しましょう。
犬の中でも脂肪腫とマイボーム腺腫瘍はよく多いイボです。
ただ歳をとってくると細胞が突然変異し悪性のものになりそれがイボ状化することも多いため高齢犬を飼っている方は注意しましょう。
犬の目にできたイボの症状
イボでも痛みを伴わないイボもありますが目の上にできるイボは以下のような症状が多いです。
犬の目にできたイボの症状
- イボ周辺が赤く腫れる
- 痒くなる
- 硬くなる
- 目に異物感が生じる
といった症状が現れることが多いです。
目の上にできたイボでも時より痛みを伴うことがありますがそれは目にあたることが多いからです。
ちょっとした痛みや痒みから目をかいてしまい角膜を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
目の上にできるイボは良性・悪性関わらず大きくなりやすいものが多いので気になる方は一度動物病院へ連れて行きましょう!
犬の目にできたイボの治療法
では犬の目にできたイボはどう治療していけばいいのでしょうか?
その治療法について紹介していきます!
①抗生物質の投薬
まずは抗生物質の投薬を行うという治療があります。
これは根本から治すというよりかはイボがさらに悪化しないように抑えるために行われます。
投薬をしたからといって根本的に解決することはないですがイボの悪化を防ぐことができます。
②手術
イボを根本から取り除きたいと考えている方は手術を受けさせて取る必要があります。
手術をする時はイボの大きさにもよりますが小さなイボであれば局所的な麻酔で済みますが大きなイボの場合は全身麻酔をして取り除きます。
手術をする際は犬の体力、その時の身体の状態によって行うか行わないかを判断しましょう!
犬の目にできるイボの予防・対策
犬の目にできるイボはなるだけ避けたいですよね。
なので、犬の目にできるイボの予防・対策について紹介します!
①ビタミンEの摂取
実は犬の目のイボを予防するにはビタミンEの摂取が効果的です。
ビタミンEには免疫力を上げてくれる働きがあり、目にできたイボを早く治す効果やイボをできにくくする効果が期待できます。
主にほうれん草や卵黄、トマト、大根にはビタミンEが多く含まれているので普段の食事にトッピングして与えるだけでもイボには効果的です。
②定期的に身体をキレイにする
犬の目にイボができないように身体をキレイにしておくことも大切です。
パピローマウイルスなんかは犬同士の接触や他の犬の尿・唾液に触れただけで感染してしまうので月に1回か2回はお風呂に入れてキレイにしてあげましょう。
また定期的にブラッシングを行い毛をキレイに処理してあげるだけでもだいぶ違います。
③紫外線は避ける
外出させる時は日差しの強い場所は避けましょう。
というのも紫外線が強いと扁平上皮癌になることが多いため長時間、強い日差しを浴びることは禁物です。
なので、日差しの強い時間帯や時期なんかは散歩の時間をずらしたり、日差しの強い場所へ連れて行かないようにしましょう!
【まとめ】犬の目のイボは早めに対処しよう
犬の目のイボは早めに対処しましょう。
犬の目のイボは良性なのか悪性なのか素人の目では判断できないのできちんと動物病院で診察を受け判断してもらうことが大切です。
いずれにしてもきちんと治療を受けることができるので動物病院で診てもらうことには損はありません。
悪性だった時のことを考えて早めに動くことが早期発見となり大変なことを避けられます!