飼い主のみなさんこんなことで悩んでいませんか?
- うちの犬がヘルニアで薬を飲んでいるのだけど薬で治るのかしら?
- 犬のヘルニアの薬ってどんなのがあるの?
- 薬による副作用とかってどうなの?
今回は飼い主のこのような悩みを解決していきます!
本記事では犬のヘルニアの薬について紹介します!
目次
犬のヘルニアの薬って何がある?
犬のヘルニア治療に用いられる薬は
- ステロイド
- コハク酸メチルプレトニゾロン(ステロイド)
- デキサメタゾン(ステロイド)
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤
などがあります。
犬のヘルニアの薬には『ステロイド』系の薬が用いられることがほとんどです。
①ステロイド
犬のヘルニア治療において最も使われる薬です。
ステロイドは患部の炎症を抑え、痛みや麻痺を緩和させる働きがあります。
②コハク酸メチルプレドニゾロン(ステロイド)
こちらもステロイドの一種ですがステロイドの中でもよく使われるのがプレト二ゾロンという薬になります。
これはそのプレドニゾロンの仲間ですが主に静脈に注射するためのステロイド剤であり、点滴を打ちながらの投与となります。
一般的なステロイドよりも多くの容量の投与ができ、急性の治療においてもステロイド効果を最大限に発揮することができます。
③デキサメタゾン(ステロイド)
こちらもステロイドの一種で、プレト二ゾロンが使われる前まではよく使われていた薬です。
プレト二ゾロンと同等の効果が期待できますが副作用を起こしやすい薬であることから現在ではプレト二ゾロンが使われるようになりました。
④非ステロイド性消炎鎮痛剤
こちらはステロイドではないですがヘルニア治療に用いられる抗炎症剤です。
一般的なステロイドに比べて薬の強さは劣るものの副作用の発生率も低く、長期的に薬を投与できる特徴があります。
そのため、犬のヘルニア治療の薬としてよく用いられます。
犬のヘルニアは薬で治る?
結論から言うと犬のヘルニアは"薬で治ることはほぼない"です。
薬は痛みや炎症を抑えるだけであって基本、薬を投与したからといってヘルニアが完治することはないです。
ただ、ヘルニアの初期段階(グレード1・グレード2)であれば内科的治療法で薬を用いて治療していきます。
犬のヘルニア治療で使う薬の副作用って?
犬のヘルニア治療の薬による副作用は
- 免疫力の低下
- 食欲増進
- 多飲多尿による肝機能の低下
- 下痢や嘔吐、痒み、蕁麻疹
などが考えられます。
基本、ヘルニアの治療薬による副作用は投与量や投与期間によって左右されます。
ステロイドには免疫力を低下させる働きがあり、長期間の投与はかえって体に悪いのです。
また服用量が多いと多飲多尿を引き起こし、肝機能に負担が増すといった副作用が起こりやすいです。
あとは犬の個体差などにもよるため、消化器症状(下痢・嘔吐)、皮膚症状(痒み・蕁麻疹)を引き起こす場合があります。
まとめ
今回は犬のヘルニアの薬について紹介しました。
飼い主に抑えてほしいポイントは
- 犬のヘルニアは薬だけでは治らないことがほとんど
- 薬によって痛みや炎症を緩和することができる
- 薬による多少の副作用はある
犬のヘルニアの薬はメリットもありますが副作用が起こるかもしれないというデメリットもあります。
愛犬のためを思って薬を与えて痛みや炎症を抑えたいと考えているのであれば、多少の副作用が起こる可能性があることを考慮した上で投与させる決断しましょう!