犬にとってフィラリアは深刻!?フィラリアによる症状とは
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犬にとっては『フィラリア』は大の天敵です。

フィラリアはきちんと予防や治療をしていないと最悪の場合、死に至る病気なので飼い主なら誰もが気にしています。

そんなフィラリアですがフィラリアの症状っていったいどんなものだろうかということについて紹介します!

フィラリアに対する治療法や予防、検査方法もまとめたので飼い主の方は参考にしてみてください!

犬の『フィラリア症』とは?

犬のフィラリア症とは『フィラリア』という寄生虫が体内に入り込み、心臓機能に障害をもたらしてしまう病気のことです。

このフィラリアの成虫が心臓の右心室にある肺動脈に寄生し血液の流れを妨げてしまいます。

それにより、犬がぐったりしたり息切れ腹水といった症状をもたらしてしまうのです。

このフィラリアは蚊が媒介して犬の体内に寄生します。蚊が犬の体にくっつき血を吸う際にフィラリアの幼虫が入り込みます。

もちろん犬以外の動物(猫やクマ科の動物)も感染し発症します。人間の場合、症状が出るわけではありませんが感染することがあるので注意してください。

犬のフィラリアの症状

犬が蚊に刺されたからといって必ずしもフィラリアによる症状を発症するわけではないです。

ただ、フィラリアの症状を発症した場合どういうものがあるかを初期・中期・末期といった3段階の症状に分けて紹介します!

①初期症状

初期症状は

  • 軽い咳が出る
  • 呼吸が荒い
  • 散歩に行きたがらない

といった症状が見られます。

一見するとわからないですがフィラリアは2~3ヶ月経って成長するので初期段階で感染したと判断するのは難しいです。

②中期症状

フィラリアも成長し本格的に症状が出始めるのがこのくらいからです。

中期症状は

  • 呼吸が荒く咳もよく出る
  • 抜け毛がひどくなる
  • 腹水が始まる
  • 痩せる

といった症状が出ます。

このくらいになると異変に気づき始める人も多く動物病院に連れて行く人も多いです。

③末期症状

感染してから半年も経つとフィラリアは大きく成長しているので心臓や肺動脈に大きな負担をかけます。

末期症状は

  • 咳が激しい
  • 呼吸困難
  • 貧血
  • 腹水
  • 心臓肥大
  • 意識が遠のく

といった症状が出ます。

寄生したフィラリアは大きく成長して、溢れかえっているので心臓から血液が送られなくなり心不全を起こして死に至ることも珍しくないです。

犬のフィラリアの検査方法

フィラリアの検査には集虫法』と『血液中のミクロフィラリアの有無』を検査する方法があります。

まず集虫法とは犬の血液を採取し溶媒に溶かして遠心分離させ赤血球を分解します。それにより、1箇所にミクロフィラリアを集めて顕微鏡で拡大して観察する方法です。

ミクロフィラリアの有無を検査する方法は検査キットを使い成虫に見られる抗原を調べる方法です。

いずれにせよこれらの方法で検査することは可能ですがコスト的な面で言えば集虫法よりかはミクロフィラリアの有無を検査する方法の方が高いです。

コストが高いぶん検出率は良いのでおすすめです!

犬のフィラリアの治療法

犬がフィラリアに感染してしまった場合はどう治療すればいいのかというと基本的には外科手術』と『薬剤投与です。

この2つに関してそれぞれ解説していきます。

①外科手術

外科手術により心臓や肺動脈に寄生したフィラリアをつまみだします。

方法としては頸静脈から鉗子を入れ心臓や肺動脈に寄生したフィラリアを取り除きます。ただ、手術の際は全身麻酔を施されるため麻酔のリスクを伴います

ある程度は取り出すことができますが心臓や肺動脈といった重要な器官に寄生しているためすべてを取り除くのが困難な時があります。

手術の方が薬剤投与よりもフィラリアを駆除することができるのであとは犬が手術に耐えられるだけの体力があるかや犬の健康状態にもよります。

②薬剤投与

薬剤投与により寄生したフィラリアを殺すことができます。

薬剤投与が行われる場合は寄生しているフィラリアの数が少ない時に行われます。あとは比較的に体力があり薬に耐えられる犬が薬剤投与を行われます。

ただ、メリットばかりではなくデメリットも存在します。薬剤投与により死んだフィラリアが動脈に詰まり血流不全を起こして死に至ることもあります。

なので、そうならないためにも投与後は1~2ヶ月の間は散歩もさせてはいけなく、犬を興奮状態にさせてもいけないです。

犬のフィラリアの予防

フィラリアが寄生すると大変なことがわかったかと思います。

愛犬がフィラリアに感染しないようにするための予防について紹介します!

①予防薬を飲む

フィラリア予防に効果的なのが予防薬を飲むことです。これにより感染しても幼虫のうちに殺すことができるので症状が進むのを抑えます。

一般的には春~秋にかけて飲み、飲み始めるタイミングとしては蚊が活発になる月の1ヶ月前に飲み始めます。

もちろん地域や気候によっても異なるのでいつ頃から飲み始めた方がいいかなどは獣医と相談しましょう。

②蚊が生息しそうな場所は避ける

あらかじめ蚊がいそうな場所に犬を連れて行くことは避けましょう。

蚊が多く生息する場所としては河原、草が生い茂った場所、公園などが考えられます。なので、散歩のルートもそこらへんに気をつけましょう。

蚊はどこにでもいますが特に多く生息する場所は上記に挙げた場所です。ただ、家の玄関や庭にも飛んでいるので散歩から帰ってきたらサッと家に入るようにもしましょう。

③虫除けスプレーを使う

犬が蚊に刺されないように散歩や外出時に事前に虫除けスプレーを使って蚊が近寄らないよう対策をするのもいいでしょう。

外出時は虫除けスプレーを使うでいいのですが夏の暑い季節は窓を開ける機会も多いのでそんな時は蚊取り線香や蚊が近寄らないような臭いを発する物を置いておくといいです。

虫除けスプレーをしたからといって絶対に刺されないかというとどうでもないですがあるのとないのとでは刺される確率も違うので予防として虫除けスプレーを使いましょう。

愛犬をフィラリアから守ろう

フィラリアは犬にとって深刻な問題なので日頃から対策をする必要があります。

飼い主が行うべき予防をまとめると

  • 予防薬を飲ませる
  • フィラリアのワクチンを受けさせる
  • 外出時は虫除けスプレーを使う
  • 蚊が多く生息する場所は避ける
  • 帰宅後はサッと家に入る

といった取り組みが必要です。

感染してからでは遅いので日頃から蚊に対しては警戒していないとダメです。

また動物病院に定期手に連れて行くことはフィラリアの予防にもなり他の病気にかかっていないかも同時に調べられるので何かとメリットがあります。

散歩時や外出時は細心の注意を払って行動することが愛犬をフィラリアから守ることに繋がります。

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