ピンクの服を着てお座りする犬
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飼い主のみなさんこんなことで悩んでいませんか?

飼い主のお悩み
  • うちの犬がヘルニアで手術するけど完治するのかしら?
  • 愛犬がヘルニアで手術することになったけど手術費の相場っていくら?
  • 術後のリハビリって何するのかしら?
    リハビリ期間なども知りたい

今回は飼い主のこのような悩みを解決していきます!

本記事では犬のヘルニアは手術で治るのか、また手術の成功率や手術費用がいくらかかるのかなどについて紹介します!

犬のヘルニアは手術しないと治らない?

心電図

結論から言うと残念ながら犬のヘルニアが自然治癒することはほとんどありません。

ヘルニアには症状に応じて5つのグレードがありますが初期の段階であれば手術をして高い確率で治る可能性があります。

犬のヘルニアの5つのグレードに関してはこちらの記事で紹介しているのでご覧ください!

しかし、飼い主が愛犬のヘルニアに気づいてあげられず症状が進行してしまった場合は手術の成功確率は50%以下になってしまうことがあります。

愛犬がヘルニアになってしまった場合は基本手術で治療していくしかないのですが手術は体に負担がかかるため愛犬の年齢や健康状態を考えた上で決断をする必要があります。

犬のヘルニアの手術方法

床に身体をつける白い犬

手術では背骨の一部を削り、突出した椎間板物質を取り除きます。

犬のヘルニアの手術方法で主に行われるのは以下の2つの方法です。

ヘルニアの手術方法
  • 片側椎弓切除術
  • 背骨椎弓切除術

があります。

それぞれについて以下に説明していきます。

①片側椎弓切除術

これは犬のヘルニアの手術では一般的な手術方法であり、簡単に言えば脊椎を圧迫している椎間板物質を取り除く手術です

手術の際、全身麻酔をしうつ伏せの状態で背中の皮膚を切開します。

背骨が見えてきたら、ヘルニアを起こしている椎骨の一部を削り椎間板物質を取り除いていきます。

手術全体にかかる時間としては2~3時間となります。

②背骨椎弓切除術

この手術は脊椎の真上の骨を切除する方法になります。

脊椎を圧迫している椎間板物質が特定できない時に用いられる手術方法であり、圧迫物質の除去には向いてません。

なので、減圧することを目的として行われる手術方法となります。

犬のヘルニアの手術前に行う検査と入院期間

病院で診察を受ける犬

犬のヘルニアの検査にはいくつかありますが一般的には以下の検査が行われます。

ヘルニアの手術前検査
  • レントゲン検査
  • 血液検査
  • 脊椎造影レントゲン検査
  • CTまたはMRI

レントゲン検査や血液検査、CTまたはMRI検査は馴染み深い言葉でご存知かと思いますが脊椎造影レントゲン検査は初めて聞く方も多いと思うので説明します!

脊椎造影レントゲン検査とは全身麻酔をさせ、脊椎に造影剤を投与しレントゲン検査することを言います。

造影剤の流れを見て、どこの部位が圧迫されているのかを確認する手法になります。

以下に各検査とそれにかかる費用/時間を表にまとめました。

費用 検査時間
レントゲン検査 3,000~4,000円 5分~10分
血液検査 1,000~2,000円 30分程度(検査結果を含む)
脊椎造影レントゲン検査 20,000~30,000円 30分~1時間
MRI 50,000~80,000円 30分~1時間
CT 30,000~50,000円 10分~15分

入院期間はおおよそ1週間~2週間です。(※術後にいる期間も含む)

手術をする前に検査を行うのと術後の容態によって滞在期間は異なります。

術後、調子が良い場合は4日~5日程度で退院することも可能です。

犬のヘルニアの手術で治る確率

上を見上げるパグ

飼い主であれば愛犬のヘルニアを手術してどれくらいの確率で治るか気になる方も多いと思います。

犬のヘルニアはグレードによって治る確率も異なるのですが初期段階であれば90%ほどの確率で治るといわれ、重度になると治る確率は60%ほどと言われています。

以下は、グレード別で手術を行った際の回復率を表にしたものです。

犬のヘルニアのグレード 手術によって回復する確率
グレード1 90%
グレード2 90%
グレード3 95%
グレード4 90%
グレード5 60%

グレード4までなら手術をすることによって回復が見込めそうですがグレード5までに到達してしまうと回復率は大きく下回ります。

そうは言っても半分以上の確率で回復が見込めそうなので症状が重くなる前に手術をすることをおすすめします。

犬のヘルニアの手術によるリスク

犬の足

もちろん手術によるリスクが生じることはあります。

手術では全身麻酔を行うため臓器に負荷がかかります。

そのため、以下のようなリスクを伴う場合があります。

手術によるリスク
  • 呼吸障害
  • 腎障害
  • 肝障害
  • 半身麻痺
  • 心停止
  • 後遺症

といった臓器の障害麻痺を起こす可能性があります。

手術をするのでこういったリスクは避けられないですが、ヘルニア自体が手術をせずに自然治癒することはほぼないので放置しておく方がリスクかもしれません。

犬のヘルニアの手術費用

お金

犬のヘルニアの手術費用は約20万~50万円が相場です。

これは動物病院によっても多少は異なりますが費用の内訳としては麻酔費用、検査費用、入院費用も含まれている場合がほとんどです。

また、退院後は定期的に病院へ通うことがあるのでそこに通院費もかかってきます。

普通の再診料だけなら1,000円~2,000円(薬代も込み)で、他にリハビリや再発防止の治療を行うと通院費としてはさらに大きくなります。

犬のヘルニアの手術後のリハビリ

飼い主の顔を伺いながら歩く犬

手術後のリハビリは様々な方法で行われます。

術後のリハビリ方法
  • 温浴によるリハビリ
  • 水泳/水中ウオーキングによるリハビリ
  • 屈伸運動によるリハビリ
  • 車椅子によるリハビリ
  • マッサージによるリハビリ

などがあります。

術後は犬の筋力が低下しているので、犬のペースに合わせながら毎日行うようにしましょう。

リハビリ期間としては半年~1年を目安に考えてください!

犬のリハビリの仕方やリハビリさせる上での注意点に関してはこちらの記事を参照してください!

まとめ

笑っているような顔つきの犬

今回は犬のヘルニアの手術について紹介しました。

飼い主に抑えてほしいポイントは

飼い主に抑えてほしいポイント
  • 手術で治せるのであれば早めに検討する
  • 愛犬にヘルニアの疑いがある場合は早くに病院へ
  • 術後のリハビリは徹底して行う

になります。

特に愛犬にヘルニアの疑いがある場合は早くに動物病院へ連れていきましょう。

ヘルニアは自然治癒することはほぼありませんし、むしろ病状は悪化することがほとんどです。

飼い主であるあなたが早く気づいてあげることで、ヘルニアから愛犬を救ってあげることができます!

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