
仰向けで寝る愛犬に可愛いと思うことは飼い主ならあると思います。
でもなぜ犬は仰向けで寝ることがあるのでしょうか?
今回は犬が仰向けで寝る時の気持ちや仰向けで寝るメリットなどを紹介していきます。
目次
犬が仰向けで寝る時の気持ち

ではなぜ犬は仰向けでなるのでしょうか?
実は仰向けで寝るのには以下のような気持ちを抱いている場合が多いです。
①さすってほしい
愛犬が飼い主に自分のお腹をさすってほしいとおねだりしていることが考えられます。
お腹をさすってほしいというよりかは自分のことをかばってほしかったり、遊んでほしいという気持ちが強く表れています。
実際に眠いわけでもないないのに飼い主に近寄って仰向けでお腹を見せるような行為が見られる場合はかまってほしいというサインです。
②飼い主を信頼している
仰向けで寝る気持ちとしては飼い主を信頼しているということも考えられます。
犬にとってお腹は急所ですがそんなお腹を丸出しにして寝るということは飼い主を信頼しているからなのです。
この人となら一緒に寝て安心・自分もリラックスして寝れるという気持ちがあるため仰向けで寝る行為をするのです。
③服従している
仰向けで寝る気持ちとして飼い主に服従していることも考えられます。
犬は本来、集団で生活する動物ですが自分より立場が上の者に対してはお腹を見せて服従しているよとアピールをします。
その名残から自分より立場が上の飼い主に対しても『あなたに服従しています!』という気持ちの表れから仰向けで寝る行為をするのです。
ある意味で犬の本能的な部分が現れています。
④リラックスしている
仰向けで寝るのには犬がリラックス状態に陥っていることもあります。
犬は心から安心できる場所ではリラックスして寝ることが多くその時に仰向けでお腹を丸出しにするのです。
例えば、自分の家だったり、飼い主やその家族だったりと信頼できるような場所や人にしか見せないポーズなのです。
犬が仰向けで寝るメリット

犬が仰向けで寝ることにはメリットもあります。
どんなメリットがあるかについて以下にまとめてみました!
①犬のお手入れ(ケア)がしやすくなる
仰向けで寝る姿勢が自然と取れる子はリラックスして落ち着いてくれるため飼い主が爪切りをしたり、歯磨きをしたりするのにとてもやりやすい姿勢なのです。
ブラッシングやお腹の毛をカットする時も暴れずきちんとお手入れがしやすい体勢とも言えます。
飼い主からすれば犬のお手入れをしやすくなりありがたいのです。
②怪我や病気の確認がしやすくなる
愛犬が仰向けの体勢をしてくれることで怪我や病気の早期発見ができます。
犬は怪我や病気を患っていても言葉を発することができないためわかりずらいです。特に腹部は目でパッとは見つけにくい箇所でもあります。
しかし、仰向けの姿勢をよく取る子はこういった怪我や病気をした時に飼い主がすぐ発見できるので早めに対処しやすいです。
③動物病院で治療がしやすい
仰向けの姿勢が習慣づいていると病院でも治療もしやすくなります。
例えば、腹部の心電図を取ったり、触診をしてもらう時に暴れないため獣医もスムーズに治療を行うことができます。
中には動物病院が嫌で暴れたり落ち着きがない子もいますがそうならないためにも普段から仰向けの姿勢が取れるトレーニングをさせておくのも良いでしょう。
犬が仰向けで寝る際の注意点

犬が仰向けで寝るメリットがある一方で注意点もいくつかあります。
それについていくつかまとめてみました!
①警戒心の強い犬には無理させない
まだ飼い始めて日数が経っていない犬や家族とまだ打ち解けていない犬に無理して仰向けをさせることはやめましょう。
無理にやらせることでさらに警戒心を抱いたり、ストレスを感じて犬は嫌なことをされてると感じます。
家族と打ち解けたり、なじんできたら仰向けで寝かせるトレーニングを行っても良いでしょう。
②長時間の仰向けはNG
犬種によっては仰向けを長時間やらせることは良くないケースもあります。
仰向けさせない方がいい犬種
- プードル
- ダックスフンド
- 柴犬
- ビーグル犬
- パピオン
- パグ
- シーズー
などは腰に負担がかかりヘルニアになったりします。
また短頭種(パグ、シーズー)なんかは鼻腔が狭いため呼吸がしにくかったり、気道が圧迫されやすいため注意しましょう。
なので、こういった犬種を飼っている方は長時間の仰向けには気をつけましょう!
③甘やかしすぎない
仰向けになったからと言って甘やかしすぎは良くないです。
というのも愛犬が何かいたずらをした際に仰向けになれば飼い主が『しょうがないなぁ』と言って許してくれるかもと期待するからです。
これを許してしまうと犬はいたずらをしても『このポーズを取れば飼い主さんは気を紛らわして許してくれる』と認識してしまうため甘やかしすぎないは良くないです。
犬が仰向け以外で寝る時の心理

犬が仰向け以外で寝る時の気持ちにはいくつかの心理があります。
犬の寝方とその寝方から考えられる心理について紹介していきます。
①うつ伏せで寝る
よくうつ伏せで寝る犬いますよね。
犬にとってこの寝方は何かあった時にすぐに対応できるようにするための寝方です。
地面に顎をつけて寝ることで音や地面から伝わる振動を察知しすぐに反応できるようにしているのです。
それ以外にも地面にお腹をつけることで体温の低下を防いでいることもあります。
②丸まって寝る
丸まって寝る体勢は寒さに耐えたり、お腹を守ろうという気持ちの表れです。
体を小さく丸めて寝ることで体温を逃がさないようにしているのです。人間でも寒い時は丸まって寝ますよね。
それと同じなのです。
あとは周囲から急所であるお腹を守ろうという意味もあって丸まって寝ることも考えられます。
③人と寝る
犬が人と寝るのには一緒にいて安心、この人なら信頼できるという心理があります。
犬は本来、集団で生活する動物なので集団で固まって寝る習性があります。
それにはこの集団なら安心、仲間だから大丈夫という気持ちが表れていてある意味で信頼をしているのです。
それと同じで人と寝る行為は飼い主を信頼しているという証なのです。
④おもちゃと寝る
よく大好きなおもちゃの近くで寝る愛犬を見かけますよね。
あれは人間の赤ちゃんと同じで遊んでいて疲れたからそのまま寝てしまったということなのです。
大好きなおもちゃのそばで寝るのは犬にとって安心したり、気持ちを落ち着かせるためでもあるのです。
犬が仰向けで寝る気持ちを理解しよう!

犬が仰向けで寝る気持ちについて触れてきましたが犬は安心できる場所や信頼できる人間のもとで仰向けになることが多いです。
仰向けで寝ることにはメリットとデメリットがありますがきちんと理解した上で仰向けのトレーニングをさせたり、可愛がってあげる必要があります。
犬の様子を気にしつつ、きちんと犬の気持ちを理解することが飼っていく上でも大切になります。