飼い主のみなさんこんなことで悩んでいませんか?
- うちの犬がヘルニアを治療するのだけど治療でどれくらい治るのか知りたい
- 犬のヘルニアの治療っていくらくらいするのかしら?
- 犬のヘルニアの治療ってどんな治療があるのかしら?
今回は飼い主のこのような悩みを解決していきます!
本記事では犬のヘルニアの治療法と治療にあたってかかる費用や期間について紹介します!
目次
犬のヘルニアの治療法
犬のヘルニアには以下の2つの治療法があります。
- 内科的治療法
- 外科的治療法
この2つが病院へ行った際に行われる治療法です。
それでは具体的にこの2つの治療法について紹介していきます!
①内科的治療法
症状が軽い場合(グレード1、グレード2)にこの内科的治療法という治療が適用されます。
基本的には、投薬(ステロイド、消炎鎮痛剤)で痛みを緩和し、トイレ以外の時は安静にさせることになります。
この治療は痛みを根本から改善するような治療ではないため大きくは期待できません。
②外科的治療法
こちらは手術を行うことでヘルニアを根本から改善していく治療になります。
特にヘルニアのグレードが3以上の場合は症状が重症化するため、手術を検討する方が多いです。
手術では、突出した椎間板物質を取り除きます。
そのため、手術を行う前に血液検査や脊椎造影レントゲン検査、CT、MRIといった検査を行います。
犬のヘルニアを治療するとどのくらい回復する?
グレード別による内科的治療法と外科的治療法を行った際の回復率が以下の表になります。
グレード | 症状 | 内科的治療法 | 外科的治療法 |
グレード1 |
・痛みがある |
90% | 90% |
グレード2 | ・足を引きずりながら自力歩行可能 ・不全麻痺 |
85% | 95% |
グレード3 | ・自力歩行不可能 ・麻痺 |
85% | 90% |
グレード4 | ・自力歩行不可能 ・自力排尿不可能 ・麻痺 |
80% | 90% |
グレード5 | ・深部の痛感消失 | 5% | 60% |
この表からもお分かり頂けると思いますがグレード1~グレード4までであればいずれの治療法でも回復率は80%を見込めます。
しかし、グレード5に到達してしまうと外科手術を行っても回復率は60%ほどしか見込めないことも現状です。
なので、ヘルニアのグレードが3以上と診断された場合は内科的治療法よりも外科的治療法で回復を狙った方が今後のことを考慮すると良いです。
犬のヘルニアの治療費
犬のヘルニアと治療費はその治療法によっても異なります。
- 内科的治療法の場合…10万円前後
- 外科的治療法の場合…20~50万円
上記が犬のヘルニアの治療にかかるおおよその相場になります。
内科的治療法であれば、薬代+通院費で10万円前後が予想されます。
外科的治療法の場合は、入院費+手術費+検査( 血液検査、脊椎造影レントゲン検査、CT、MRI)で約20~50万円が予想されます。
特に外科的治療法を行った後はリハビリをしに通院するため通院費もかかることを理解しておいてください。
犬のヘルニアの治療期間
犬のヘルニアの治療期間は
- 内科的治療法であれば、4週間~6週間
- 外科的治療法であれば、2週間~4週間
が見込まれます。
内科的治療法の治療期間が長いのは破綻してしまった椎間板の繊維輪が修復されるまでに時間がかかるからです。
外科的治療法では数日前から入院し検査を行います。
その後に手術を行い、容態の安静+術後のリハビリを行うため上記のような期間がかかります。
※愛犬の回復やヘルニアの症状によって治療期間が長引くこともあります。
まとめ
今回は犬のヘルニアの治療法と治療にあたってかかる費用や期間 ついて紹介しました。
飼い主に抑えてほしいポイントは
- 犬のヘルニアの治療法は「内科的治療」と「外科的治療」
- 早い段階で治療すれば回復率も高い
- 治療期間は1ヵ月前後
になります。
特に犬のヘルニアは早めに治療しましょう。
犬のヘルニアは自然治癒することはほぼなく、知らない間に徐々に悪化します。
そのため、治療法は獣医と相談しつつ手術を受けさせるのであれば早めに行うよにしましょう。