愛犬が急に痙攣し始めると飼い主もビックリして何をすればいいか分からなくなってしまうのではないでしょうか?
そもそも以前から病気を患っていたわけでもないのに急に痙攣することは想定外の出来事ですよね。
なので、今回は愛犬が痙攣を起こした際の対処法と痙攣を起こす原因、具体的な症状などを紹介します!
目次
犬が痙攣を起こす5つの理由
犬の痙攣にはいろんな原因があります。
病気が関わっていることもありますが突発的な痙攣は病気でない可能性も十分に考えられます。
なので、犬がよく痙攣を起こす原因を5つ紹介します!
①てんかん
犬が痙攣を起こす原因として最もある原因の一つには『てんかん』が考えられます。
てんかんにも先天的なものと二次的なものがあります。てんかんは病気によって引き起こされることもあり特に老犬に多いです。
老犬でてんかんを発症することはよくありますが子犬の場合でも珍しくはないです。特に子犬を産んだ犬がてんかん持ちなら先天的にてんかんを持っている可能性があります。
突然倒れて口から泡を吹くことがあるので気をつけましょう。もしなった際は動物病院で受診しましょう。
②腎不全
痙攣のきっかけとしては腎不全のような体内に老廃物や余計な水分を体外に排出できずに溜まってしまいそれが原因で起こることがあります。
腎不全にも『急性腎不全』というものがあってそれによるものだとそのまま命の危険性にも関わるので注意してください。
腎不全は年を重ねるにつれ腎臓機能の低下により引き起こしやすいので気をつけてください!
急性腎不全とは反対に慢性腎不全の場合、徐々にくるものなので最初は気づきにくいので定期的に検査することをおすすめします。
③脳腫瘍
脳に腫瘍ができたことによって神経に異常をきたし痙攣することもよくあります。
脳腫瘍は良性のものと悪性のものがありますが良性のものでも体に悪影響を及ぼすことは十分にあります。
脳腫瘍には痙攣以外にも他の症状も発症するので注意してください。
脳腫瘍は老犬になって発症しやすくなりますが老犬に限らず若い犬でも発症する場合があるので安心はできないです。
④激しい運動
激しい運動をすると痙攣を引き起こすことがあります。
足をピクピクと痙攣させて急に歩けなくなったり、立ち止まったりすることもあります。この場合の痙攣は一時的に起こるものなので大丈夫です。
激しい運動で筋肉を酷使することでも起こりますが筋力の低下によっても起こります。筋力が低下することでふらついたり、自分の体を支えることが難しくなるため痙攣を起こしやすいくなります。
特に足が短い犬種なんかはなりやすいので注意してください。
⑤低血糖
低血糖によっても痙攣を引き起こす場合があります。
低血糖の原因としては体が冷えることや空腹、内臓機能の低下により引き起こされることが多いです。
また、絶食によっても起こる犬はいるので気をつけてください。
犬の痙攣の症状
犬の痙攣には『全般発作』と『部分発作』という2種類の痙攣タイプがあります。
症状もそれぞれ特徴がありますがまずは全般発作と部分発作について紹介していきます!
①全般発作
全般発作とは脳の異常が脳全般に広がり起こる発作です。全般発作を起こした時はほとんど意識がないです。
主な症状としては
- 突然、意識がなくなって倒れる
- 手足を伸ばして体を張る
- 呼吸が止まることがある
- 倒れた状態で手足をバタつかせることがある
といった症状が見られます。
この発作が長引くようであれば命の危険性に関わるので注意が必要です。基本は数分で収まることが多いです。
しかし、発作を繰り返すことは脳に大きなダメージを与えるため非常に危険です。
②部分発作
部分発作は全般発作とは違って脳の異常が脳の一部にだけ広がって起こる発作のことです。
部分発作は意識があり、体の一部に発作が起こる場合がほとんどです。
主な症状としては
- 体のどこかしらが痙攣
- 錯覚や視覚障害、聴覚障害を引き起こす
- もぐもぐと口を動かす
といった症状が見られます。
部分発作の例としては前足が痙攣してバタつかせたり、ピクピクと動かしたりする痙攣を起こします。
意識がないよりかはましですが痙攣を繰り返す可能性があるので注意してください!
犬の痙攣を起こす病気
犬が痙攣を起こすのには病気によるものもあります。
では具体的にはどんな病気が関わっているのか気になりますよね。重大な病気ならすぐに診察を受ける必要もあります。
痙攣を起こす病気について紹介していきます!
一般的には
- 脳の病気
- 消化器官の病気
- 感染症
- ホルモンの病気
による病気が大きく関係していることが多いです。
脳の病気には先ほど挙げた脳腫瘍やてんかんなどが考えられます。消化器官の病気には急性肝炎、肝性脳症といった肝臓の病気がほとんどです。
肝臓の病気は重症化すると脳に異常をきたすためそこから痙攣を伴うことがほとんどです。
感染症やホルモンによる病気もひどくなると脳に影響を与えそれが痙攣の発端になります。
これらの病気は突発的に起こることもあれば徐々に進行していたという場合もあるので重度な痙攣を起こす前に定期的な体のメンテナンスをさせてあげることが大事です。
犬の痙攣の対処法
では痙攣を起こしたらどう対処すべきなのかって経験したことがない飼い主からしたらわからないですよね。
もし自分の愛犬が痙攣をしてしまったら以下の方法で対処してみてください。
- 慌てず冷静になる
- 痙攣しているため物にぶつからないように、物をどかす
- 痙攣している時間を計測・容態を確認
- 首輪やリードを外してあげる
- 嘔吐したり、口から泡を吹いたら取り除く
などをまずはしてあげてください!
あくまで参考程度ですができる限りのことを尽くすことが大切です。痙攣が1回で収まればいいのですがそうじゃない時もあります。
連続して起こる場合は危険なのですぐに動物病院に連れて行く準備を取ってください。
痙攣した際にやってはいけないこととしては
- 痙攣を止めさせようと、体を触ろうとする
- 大きな音を立てる
- 口にタオルを挟もうとする
突然の発作で飼い主自身も驚くことはあると思いますが上記のような間違った行動を取らないでください。かえって悪化させることもあります。
犬が痙攣しないための予防週間
痙攣は突然起きてしまう事なので止めるにも難しいところがあります。
ですが病気によるものから痙攣を引き起こす可能性があると分かっているのであればあらかじめ検査を受けることが痙攣を防ぐことにも繋がります。
例えば、脳腫瘍や腎不全のような病気は痙攣を引き起こすだけでなく他の症状をも引き起こす可能性が高いので血液検査や定期的な受診が未然に防ぐことに繋がるのです。
犬の痙攣自体を防ぐことが難しくても病気の大元を検査で防ぐことや激しい運動をさせないこと、筋力を維持させるような体力づくりが痙攣を防ぐ鍵でもあります。
まずはできることからでいいのでやってみましょう!