愛犬の口臭がきつくて口の中を見たら歯石がついていた。歯石除去をしてあげたいけど初めてでどうやればいいかわからないという方たくさんいます。
今回はそんな方のために愛犬の歯石除去の仕方と歯石除去に効果的なグッズを紹介します!
目次
犬の歯石ってなに?
犬の歯石とは歯垢が固まってできるものです。
犬の口の中はアルカリ性なので、人間と違って虫歯ができにくくなっています。その分歯垢がつきやすく歯石が固まり歯周病になりやすいのです。
この歯垢がくっついてから2日~3日後には歯石になってしまうので除去するのも大変になります。歯石は固いのが特徴です。
犬の歯に歯石がつくと歯が黄ばんでいたり、表面がザラザラしていたり、口臭がきつかったりします。
なので、愛犬の口臭がきついと感じた方はまず犬の口の中をチェックしてみましょう。歯石がたくさんくっついている場合が多いです。
犬の歯石除去に効果的なグッズはコレ!
犬の歯石除去をしたいけどどんなグッズを使えばいいかわからないという方けっこういらっしゃいます。
なので、初心者の方でもスムーズに歯石除去を行るグッズを紹介します。
①スケーラー
スケーラーとは歯石除去するのに使われます。人間でも使いますが特に先端が尖っており犬の歯の構造にはピッタシです!
最近では犬用のスケーラーも販売されていますが人間の歯石を取るスケーラーでも十分対応できます。
②鉗子
歯石を取るのに鉗子も十分効果的です!
鉗子と聞くとそれって犬の耳掃除をする時に耳の毛を取り除くのに使われるやつじゃないの?と思う方いると思います。
たしかにそうです。
ただ、中にはスケーラーで取るよりも鉗子を使って歯石を取り除いた方が簡単な場合や歯石を一挙に取れることもあるので鉗子は犬の歯石除去にもおすすめですね。
③歯石除去スプレー
歯石除去スプレーは歯石のついた歯に『シュッ』とスプレーをかけてあげることで固い歯石が浮き上がって取りやすくなります。
1日に1回やれば歯石がかなり浮き出てきて除去しやすくなります。歯や口内にかけるだけで唾液と混ざって口の隅々まで広がるのでわざわざ奥歯までかける必要はないです。
④歯石除去ジェル
ジェルを使って犬の歯石除去を行うことも可能です!
犬の歯と歯茎に直接塗ることで歯石が柔らかくなり除去しやすくなります。歯石に直接塗らなくても大丈夫です。
歯と歯茎に直接塗るのが難しいと感じる方は唇に塗っても問題ないです。犬がそれを舐めて口に入れてくれれば口の中で混じるので大丈夫です。
⑤デンタルガム
歯石除去というよりかは歯垢を付きにくくする効果があり、歯石のもとをこれである程度落とすことが可能です。
おやつ感覚で口にできて歯垢や歯の汚れを落としてくれるので歯石にならずに済みます。
自宅でできる犬の歯石除去の手順
では自宅で犬の歯石除去を行う際にどのようにしていけばいいのかについて紹介します!
①犬の頭を抑える
まずは犬が動かないように頭をしっかりと固定することです。
歯石を取っている際に動かれては危ないのでしっかり抑えておく必要があります。一人で難しいなら家族の誰かに手伝ってもらい2人がかりでやるのもいいでしょう。
②親指と人差し指を使って歯茎を持ち上げる
2本の指を使って歯茎を持ち上げ実際に歯石除去をしていきます。
③スケーラーや鉗子を使って歯石除去をする
歯石がついた歯をスケーラーや鉗子を使って取り除きます。
この時、注意するのがスケーラーの先を歯茎の方向に向けないことです。誤ってしまうと歯茎を傷つけて出血させてしまいます。
こちらがスケーラーを使って歯石除去をする動画になります。
④大きめの歯石は鉗子を使って取り除く
スケーラーを使って歯石を取り除くことも可能ですが歯石が大きく固まっている際は鉗子を使って取り除く方が簡単にできます。
鉗子で行う際は歯茎に気をつけてください。あと鉗子で歯石を取る時は犬も暴れやすいのでやるなら2人がかりでやった方がいいです。
こちらが鉗子を使って歯石除去をする動画になります。
最初に歯石ジェルを使って歯石を少し柔らかくするのも一つのポイントです。
動物病院で行う犬の歯石除去
自宅ではなく動物病院で愛犬の歯石を取り除いてもらうことも可能です。
自分でやるのは怖い、難しいと感じている方は動物病院でやってもらうのもいいです。
実際にどうやって取り除くかについてと歯石除去をするのにかかるコストについて紹介します!
①全身麻酔で歯石除去を行う
まず一つには全身麻酔を行って歯石除去を行う方法があります。
歯石除去の流れは
- レントゲンや血液検査を行う
- 気管チューブを入れ気道を確保する
- 麻酔を行い、超音波スケーラーを使って歯石除去をする
- 歯石除去をした後、マイクロエンジンを使って歯の表面をツルツルにする
これが全身麻酔を使った際の歯石除去です。
全身麻酔をしてまでするメリットは
- 痛みを感じさせない
- 歯と歯茎を傷つけない
- 歯石をきっちり除去できる
- 気管チューブがあるため歯石を誤って飲み込むことがない
といったメリットが存在します。
歯石をきちんと取り除けて、施術中は痛みを伴わないため全身麻酔を行ってまでする飼い主はよくいます。
②麻酔なしで行う歯石除去
もう一つには麻酔なしで歯石除去をする方法があります。
歯石除去の流れは
- 性格やその時の体調で歯石除去が行えるかを判断
- 膝の上に犬を寝かせる
- スケーラーや鉗子を使って歯石を除去する
- 研磨剤のあるクリームを塗って歯の表面をツルツルにする
これが麻酔なしで行う歯石除去です。
麻酔なしで行うメリットは
- 麻酔のリスクはない
- コストがそんなにかからない
- 施術にそんなに時間がかからない
といったメリットが存在します。
ただ麻酔なしの場合は施術中に痛みを伴う可能性があります。それでも歯石はきちんと取り除けます。
③歯石除去の費用
気になる費用ですがだいたいの相場は約2万円~4万円が相場です。
もちろんその中にはレントゲンや血液検査、麻酔代、歯石除去などの料金が含まれています。
これは全身麻酔した時の価格です。
麻酔なしの際は約1万円以内で済むことが多いです。麻酔によるリスクもないですし費用も全身麻酔を行うのに比べたら安上がりです。
ただ、細かい部分の歯石は取り除くのが難しくなります。あとはその時の体調や犬の性格にもよることがあるので注意が必要です。
犬の歯石の予防
犬の歯に歯石がつかないようにするにはどうすればよいかについて紹介します!
①しっかり歯磨きを行う
定期的に歯磨きを行いましょう。
歯垢が歯石になるまで2~3日ほどかかるので歯石になる前に歯磨きをして歯石のもととなる歯垢をきちんと処理すれば問題ないのです。
犬の中には歯ブラシを嫌がる子もいます。そういう子にはデンタルガムや歯磨きシートを使うことで歯の汚れを落とすことができるのでそれらも使っていきましょう!
②食生活を見直す
歯石がつきやすい原因は普段口にしている物も関係しています。なので、歯垢がつきやすい場合は食生活を見直す必要があります。
必要以上におやつを与えていないか、普段口にしているドッグフードは歯垢がつきやすいものなのかなどを確認する必要があります。
あとは硬い物を口にするといいです。硬いとその分、咀嚼して唾液が出るので歯の汚れを落とすことができます。
ドッグフードもウェットタイプよりもドライタイプの方が歯垢がつきにくくておすすめです!
犬の歯石除去はこまめに!
歯石は日が経つにつれてどんどん固くなります。
なので気づいたら歯石除去をしてあげましょう。歯石になる前に本当は対策していることが望ましいですが歯石になってしまったらすぐに除去するのが大切です。
犬の歯石が増えると口臭の原因や歯周病の原因にもなるのできちんと処理しないとあとあと苦労します。
なので、こまめに口の中をチェックし歯磨きをしたりデンタルガムを与えることが大切です!