舌先で鼻を舐める犬
Pocket
LINEで送る

犬が腎臓病を患っているあるいは腎臓病予防にどんな食事が有効かご存知でしょうか?

腎臓病は年齢を重ねるにつれて発症しやすくなる病気です。

特に腎機能が一度損なわれると元には戻らないので腎臓病対策はしっかり行いたいところです。

今回は犬の腎臓病に有効な食事と腎臓病予防に良い食事について紹介します。

犬の腎臓病の食事で控えるべき栄養素

机に並べられた野菜

犬が腎臓病になった際に控えるべき栄養素が3つあります。

控えるべき栄養素とは

  • リン
  • ナトリウム
  • タンパク質

といった栄養素です。

これらをなぜ控えるべきなのかについて紹介します。

①リン

リンは体内でカルシウムと一緒に働きます。

リンを多く取り過ぎるとパラソルモンというホルモン物質がリンを下げようと働きかけます。

その際にカルシウムを必要とし骨や歯などのカルシウムを溶かし、血液中に流し込むのです。

リンを過剰に摂取してしまうとリンとカルシウムが結合し体外に排出させようと体が働き腎臓に負担をかけてしまうのです。

②ナトリウム

ナトリウムを過剰に摂取し過ぎると血圧が上昇します。

これは血中のナトリウム濃度が上がり、それを一定にするのに血管内に水分を流し込み濃度を薄めようとする働きが出ます。

それにより心臓に負担がかかり血圧が上昇してしまうのです。

血圧が上昇することで腎臓への血流が一気に来てしまい腎臓に大きな負担をかけてしまうのです。

③タンパク質

タンパク質が老廃物になると窒素となります。

この窒素は腎臓を通じて尿素となり体外に排出されるようになります。しかし、腎臓の機能が低下すると体外に排出されず体内に残ってしまうのです。

窒素は老廃物であるため体内に残るということは毒素を溜めるのと同じことになります。

なので、腎臓病になった、あるいは腎臓の機能が低下している場合はタンパク質を控えるようにしないといけないのです。

犬の腎臓病予防に有効な食事

冷蔵庫に入っているヨーグルトとチーズ

では犬の腎臓病を予防するのに何か良い食事はないかしら?と考える方もいらっしゃると思います。

実は犬の腎臓病の予防に有効な食事はいくつかあるのでそれを紹介します。

①ヨーグルト

腎臓病や腎臓の機能が低下している場合、低タンパクな食事をするようにしなければなりません。

低タンパクな食事だけでは栄養不足になりがちです。

そこで、有効なのがヨーグルトです。

ヨーグルトにはタンパク質が含まれているもののヨーグルトに含まれるタンパク質は腎臓病に悪影響を及ぼさない効果があります。

ただ、与え過ぎは注意しましょう。適度な量なら栄養も取れ腎臓にもやさしいので一石二鳥です。

②さつまいも

さつまいもも腎臓病予防には良いとされています。

さつまいもには体内に残った老廃物を排出してくれる役割があります。またカリウムも豊富で血圧を下げてくれる効果も期待できそうです。

さらにはカリウムには利尿作用もあるので体内に溜まった老廃物を取り除くことにも役立ちます。

与え過ぎは下痢や便秘といった症状を引き起こすので注意しましょう。

与える量は10g~20gを目安に与え、加熱した状態で小さくカットしてあるとなお良いです!

③リンゴ

リンゴもさつまいもと同様にカリウムが豊富なため利尿作用があり老廃物を排出する役割を果たすことに期待されています。

そのため腎臓病予防にはリンゴも良い食材と言えます。

これも与え過ぎは注意が必要です。消化不良で下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があるので量には気をつけましょう。

丸ごと与えるのではなく食べやすいサイズにカットしてあげるといいでしょう。またはリンゴのすりおろしなんかも良いです。

④手作り料理

腎臓病予防には手作り料理も良いのです。

手作り料理には水分も多く含まれて、栄養化もしっかり考えられているため腎臓病予防には最適です。

栄養化を計算したり腎臓病を意識した食事を毎回手作りできるのであれば最適な食事を与えることができるので抜群です。

ただ、少しでも難しいと感じるのであれば無理せずにリンゴやヨーグルトを与えたり、腎臓病に効くドッグフードを与えるでもいいでしょう。

犬の腎臓病におすすめのドッグフード

犬の腎臓病に有効なドッグフードを紹介します。

基本的にはどれも腎臓病に有効なドッグフードですがそれぞれ特徴があるのでそれについて解説していきます。

①ロイヤルカナン

犬の腎臓病に有効なドッグフードにロイヤルカナン 腎臓サポートというドッグフードがあります。

ロイヤルカナン 腎臓サポートにはリン、タンパク質、オメガ酸の量を調節しており腎臓にやさしい作りとなっていることが好評となっています。

このロイヤルカナンは動物病院で処方されることも多く好き嫌いはあるもののこれにより腎臓の数値が改善されたということもあり安心と信頼を得ています。

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート ウェット 缶(200g)

またロイヤルカナン 腎臓サポートにはドライフードとウェットフードがありウェットフードは水分も取れ腎臓にやさしいのでおすすめです。

犬の体調に合わせて選ぶことが良いです。

②みらいのドッグフード

犬の腎臓病に有効なドッグフードにみらいのドッグフードというドッグフードがあります。

腎臓病や腎不全、尿毒症といった病気にはもちろん最適です。また、無添加で国産なため安心して与えられます。

粒が比較的小さめでどの年齢の犬でも食べやすくて健康に必要な栄養素も摂取できるのでおすすめです。

値段は高めですが腎臓病にはとても最適な食事です。

③ヒルズ

犬の腎臓病に有効なドッグフードにヒルズのスクリプション・ダイエットk/d腎臓ケアというドッグフードがあります。

こちらはリンやナトリウムが初めから調整されており、オメガ3系脂肪酸も配合されています。

ロイヤルカナンと同様に動物病院で処方されるドッグフードでもあり安全性や信頼度は高いドッグフードとなっております。

ヒルズ 犬用 k/d ビーフ&野菜入りシチュー 156g×24缶 ウエットフード 療法食

ウェットタイプもあるので食いつきが悪い、食欲がない、高齢犬で食べにくいという場合はこちらも試してみてください!

犬の腎臓病の食事のポイント

腎臓にやさしい肉フード

犬の腎臓病の食事のポイントは

  • リン、ナトリウム、タンパク質を含む食事は控える
  • 水分を多く取る
  • 腎臓病に良いドッグフードを与える
  • 腎臓病予防の食事を心がける

といったことが大切です。

特にリン、ナトリウム、タンパク質といった3つの栄養素を含む食材はなるべく避けましょう。

水分をしっかり取ることで体内の老廃物を尿として排出することができるので水分は多く取ることは必須です。

ただし、与える際は軟水を与えるようにしましょう。水道水は不純物が多く含まれており腎臓でろ過するのに負担がかかります。

犬の腎臓病の食事療法は重要!

犬の横顔

犬の腎臓病の食事療法は重要です。

腎臓病に対しての予防をしっかり行うことで腎臓病になる確率を下げます。腎臓病になってからは腎臓病に効くドッグフードを与えることが大切です。

腎臓病の食事は簡単に作れるようなものではなくそれを毎日のように与えなきゃいけないため難しいです。

なので、継続して与えられるような物をまずは与えてみることが大切です。

おすすめの記事