犬も人間と同じように高齢になるにつれ認知症を発症します。
必ず発症するわけではありませんが少ないわけでもありません。犬が認知症になっちゃったという事例はよく耳にします。
もし愛犬が認知症になったらあるいはすでになってしまっているという方に向けて今回は認知症の特徴や認知症にならないための予防を紹介します!
目次
認知症を発症しやすい犬種とその年齢
認知症を発症しやすい犬種や認知症になりやすい年齢というのも実際には存在します。
人間もそうですが年を重ねるごとに認知症になる確率も上がりますよね。それと同じで犬も年をとるにつれ認知症になりやすくなるのです。
認知症になりやすい犬種としては柴犬のような日本犬が認知症になりやすいと言われています。
日本犬がなりやすいとは言われていますが他の犬種でも認知症になるしあまり関係ないと思います。
発症の平均年齢は13才です。
13才以下でも発症しますが特に13以上になると急激に発症する確率が高くなります。
犬の認知症のサイン
最近、愛犬が変な動きをしているけど認知症の始まりなのか病気によるものなのか最初はわからないですよね。
ですが認知症の症状と思われる行動がいくつかあります。もしその行動がいくつか当てはまったら認知症の可能性が高いです。
以下に認知症の特徴をまとめてみました!
- 夜鳴きが多い
- 昼夜逆転
- 急にご飯をたくさん食べるようになった
- 飼い主の掛け声に反応しない
- 飼い主に噛みつくようになった
- 今までできていたことが急にできなくなった
- 同じところをずっと回る
これが犬の認知症でよく見られる行動です。
自分の飼っている犬が上記にいくつか当てはまるようでしたら認知症の疑いがあるので動物病院に連れて行きましょう!
特に高齢の犬の場合はその可能性が高いです。愛犬が噛みつく(甘噛みではない)ようになったらなおさらです。
今まで飼い主に噛みつくなんてこともしなかったのに急に噛みついてきたという事例はいくつもあります。
犬が認知症になってしまった時の対処法
愛犬が認知症と診断された際にどう対処していくかって気になりますよね。
認知症になってほしくないと思っていてもこればっかりはわからないものです。自分だって年老いて認知症を患うかもしれません。
なので、認知症になった際の対処法を紹介します!
①サプリメントで症状を緩和する
サプリメントは薬物とは違い食べ物に含まれる成分のことです。
薬物のように投与したらすぐに効くわけではありませんが継続すればそれなりの効果は期待できます。
サプリメントには
- DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸
- 抗酸化成分
が含まれており脳の神経細胞の働きを高めるため認知症には効果的な対処法です。
②薬物投与
薬物投与することで症状が緩和することだけでなく飼い主の負担をも減らしてくれます。
人間でもそうですが認知症の方を介護するのは大変ですよね。犬も同じで認知症を患っていると飼い主の負担も増えます。
基本的には食事やサプリメントでまずは対処しますが症状が重くなった場合に薬物投与をして対処することがあります。
③積極的に運動させる
飼い主ができることとしては積極的に運動させることです。
高齢の場合、運動のさせ過ぎには注意が必要ですが運動させることで体力の維持、脳の活性化にも繋がります。
例えば、1日に2回の散歩でも1回の散歩時間を短くして1日3回の散歩にするだけでも適度な運動にはなるので認知症には効果的です。
犬が認知症にならないための予防
そろそろ年老いてきて認知症になりやすい頃かもと思ったら認知症対策を始めるのもいいでしょう。
それでは認知症予防に効果的と思われるものを紹介していきます。
①散歩コースを変えてみる
認知症予防に必要なのは『脳に刺激を与える』ということです。
例えば、毎日同じコースの散歩だと景色も匂いも、散歩時間も同じで犬からしてみれば刺激のない生活になってしまいます。
しかし、散歩コースを変えるだけで景色や環境、匂いなどもまた異なってくるため犬は脳を働かせるようになるのです。
犬は新しいコースを学習せねばとなるので脳を働かせて認知症の予防に自然と繋がってくれるのです。
②頭を使う遊びをさせる
普通に庭で遊んでいても犬の認知症予防にはあまり繋がらないです。
しかし、コップの中に少量のドッグフードを入れてどっちに入っているかを当てさせるゲームや飼い主とのかくれんぼなんかは頭を使いますよね。
こんな感じで犬とのコミュニケーションを交えつつ認知症予防をすることができるなんて一石二鳥ですよね。
頭を使わせる遊びは非常に効果的です!!
③マッサージをしてあげる
実はマッサージをしてあげることで皮膚や手足に刺激を与え認知症予防には効果的なんです。
スキンシップを通してマッサージをしてあげることで犬も心から安心します。
マッサージによるリラックスの効果は脳に刺激を与え、飼い主を大切にしたり飼い主の言う事を聞いたりするようにもなります。
犬を認知症から守ろう
愛犬が年を重ねるにつれ体が弱っていき、認知症にもかかりやすくなると思うと不安になりますよね。
なので、犬がある程度の年齢を超えたら認知症予防を始めてみるのもいいでしょう。
認知症になると犬自身も大変ですがそれと同じくらい飼い主への負担も大きくなります。
認知症の疑いと思われるような行動をし始めたら早めに治療を受け対処することがおすすめです。
認知症はいつなってもおかしくないので年齢を重ねるとともに早めの対策を行うことが認知症への予防に繋がります。