最近、朝方か夜中に愛犬が遠吠えするんだけどどうすればいい?と悩んでいませんか?
実は犬が遠吠えするのにはいくつか理由があって、無駄に『ワオーン』と鳴いているわけではないんです。
なので、今回はそんな愛犬が遠吠えする理由と遠吠えに込められた意味や遠吠えのやめさせ方について紹介します。
目次
犬が遠吠えする5つの理由
犬が遠吠えする理由はだいたい決まっています。その中でも特に典型的な理由を5つ紹介します。
①サイレンの音
家の近くを救急車や消防車が通った時に鳴るあのサイレンの音に反応して遠吠えする犬は多いです。
なんでかというとあのサイレンの音の周波数が犬の遠吠えの周波数に近いからです。
それにより、犬は他の犬が鳴いていると勘違いして遠吠えしてしまうのです。後ほど紹介しますが犬の遠吠えの意味には他の犬とのコミュニケーションがあります。
②寂しさやストレス
寂しさやストレスからそれらを解消するために遠吠えする時があります。
最近、朝方や夜中に遠吠えをするようになったのはこの寂しさやストレスによるものかもしれません。
留守番が多かったり、飼い主が最近忙しくてあまり面倒を見れなくて愛情を注げなかったりすると寂しさやストレスが溜まりやすいです。
③認知症
特に高齢犬を飼っている場合は認知症によって遠吠えしている可能性もあります。
認知症は遠吠えするをするだけでなく、夜鳴きや同じところを徘徊したり、今までできていたことができなくなるといった症状まで出ます。
こういった症状も同時に発症している場合は認知症の疑いがあります。
年齢が重なるにつれ認知症の症状は悪化するので認知症が悪化しないように寄り添って、できる限りのことを尽くしてあげることが大事です。
④他の犬が遠吠えしている
これも先ほど少し述べた他の犬とのコミュニケーションが関係しています。
犬はちょっとでも遠吠えした声を聞いたり、遠吠えに近い周波数を察知すると敏感に反応します。
遠吠えすることでお互いに自分の居場所や存在アピールしあっていることが多いです。
⑤楽しさや嬉しさ
寂しさやストレスとは反対に嬉しさや楽しさから遠吠えする犬もいます。
例えば、単身赴任していた父が1ヶ月ぶりに帰省したことで嬉しさを感じそれが遠吠えとして表れたりすることがあります。
この時の犬の心情としては人間でいう大切な人やしばらく会えなかった人にやっとの思いで会え嬉しい気持ちを表にしている時と同じです。
犬の遠吠えに込められた意味
では犬が遠吠えする時はいったいどんな意味合いがあるのでしょうか?
遠吠えに込められた意味について紹介します。
①他の犬とのコミュニケーション
犬には遠吠えを通してお互いにコミュニケーションを図ろうとします。
この遠吠えには自分の存在や居場所をアピールしたり、飼い主よりも立場が上であるかどうかをアピールしたりと野生の部分が出ます。
他にも何かを伝えようとしているかもしれません。
もともと犬は集団の中で生きる動物なのでこういったコミュニケーションを取ることは犬に取って重要なことなのです。
②飼い主の気を引く
遠吠えには犬同士の意思疎通もありますが飼い主に何かをアピールしていることもあります。
例えば、空腹の時や早く散歩に連れて行ってほしい時、寂しさやストレスから構ってほしい時などが考えられます。
わざわざ『ワオーン』と遠吠えするわけですから普段の鳴き声とはまた意味合いが違い深い意味を持っていることが多いです。
もしかしたら構ってほしいこと以外にも病気で苦しいがために遠吠えする場合もあるので遠吠えがひどい時は様子を見て獣医に相談してみましょう。
③単なる癖
遠吠えが癖になってしまう犬もいます。
遠吠えをすることで快感を得ていつしか癖になってしまったという場合も珍しくありません。
人間も無意識で行う癖があるように犬にも無意識で行ってしまうことがあるのです。たまたまそれが遠吠えだったっていうだけです。
一度、遠吠えが癖ついてしまうと直すのに時間がかかるので遠吠えをしそうになったら呼んであげたり、おもちゃで誘惑してあげると癖を少しずつ抑えられるようになります。
犬の遠吠えをやめさせる方法
遠吠えをやめさせようと思ってもすぐには解消しないことがほとんどです。
犬が遠吠えするのには何かしらの原因があるのでその原因に基づいた上での対処法なら徐々に遠吠えをしなくなるでしょう。
なので、遠吠えの回数を減らす方法について紹介します。
①スキンシップを増やす
スキンシップを増やすことで遠吠えをすることが少なくなります。
信頼のある飼い主との時間が多ければ多いほど犬は安心します。安心することでストレスや不安も徐々に解消されます。
なので、こまめにブラッシングでケアしてあげたり、外で遊んであげるだけでも犬は安心します。
②無視する
遠吠えをしたら何かするのではなく時には無視することも大切です。
遠吠えをして犬をかまってしまったら犬は『遠吠えをすることで構ってもらえるんだ!』と間違った解釈をさせてしまうので無視しましょう。
犬が遠吠えしたら無視して、遠吠えをしてない時に褒めることで『遠吠えをしなければたくさん褒めてもらえる』と認識するようになります。
何でもかんでも遠吠えに反応してはいけません。
③食事や散歩の時間をずらす
特に朝方や夜中に遠吠えをよくする犬は一度食事の時間や散歩の時間をずらしてみるのもいいでしょう。
遠吠えする理由の一つに空腹や散歩に連れて行ってほしいことがあります。しかし、少し時間をずらすことでそれは改善されます。
少し時間は遅くなってしまいますが散歩を遅めの時間に変更することで犬もぐっすりと眠れるので夜中や朝方に遠吠えをすることがなくなります!
犬の遠吠えの原因に基づいた対策を!
遠吠えにもいくつか理由がありましたよね。
ですが先ほども述べたように遠吠えする度に反応することは良くないので無視することも大切です。
遠吠えには寂しさやストレスからくるものもあるので最近、留守番させることが多かったり、かまってあげられなかったりしたら遠吠えをしていない時にとことん可愛がってあげましょう。
そうすることで寂しさやストレスから遠吠えすることも少なくなります。
やけに遠吠えすることが多い場合は病気の可能性や認知症によるものもあるのでその時は獣医と相談してみるのもいいでしょう!