犬のあくびにはいろんな意味合いがありますが病気によるあくびがあることもご存知でしょうか?
ただのあくびっぽいけど実はあのあくび病気のサインあるいは病気の予兆だったという場合も珍しくないです。
今回は、犬のあくびが病気によるものかもしれないこととどんな病気が関係しているのかを紹介します!
目次
犬があくびをする意味とは
では本来、犬があくびをする意味にはどういったものがあるのでしょうか?
まずは犬があくびをする意味について見ていきましょう!
①眠気や疲れが出てきた
犬も疲れたり、眠気を感じるとあくびをします。
人間だって同じですよね。ある意味これは生理現象の一つです。
犬があくびをすることで脳に酸素を取り込み活性化させるために行う行動です。疲れて脳が正常に働かなかったりする時に行うものなので特に心配はいりません。
②緊張している
犬は緊張しているとあくびをします。
例えば、自分の知らない人がこっちに向かってきたり、動物病院に行く時などがそうです。
緊張して心に余裕がない時にあくびをすることで気持ちを落ち着かせようとしているのです。
人間でも初めてのことや慣れていなくて緊張している時はあくびをしますね。それと同じです。
③ストレスが溜まっている
犬はストレスからあくびをすることがあります。
人に触られることが時には嫌で不快に感じる時もあります。それがストレスになったり、家庭内での喧嘩に対してストレスを感じたりします。
こういう時に犬はあくびをして嫌な気持ちやストレスを紛らわせたりします。もしかしたら飼い主に『もう触るのをやめて』と訴えているかもしれませんね。
必要以上に触ったり、可愛がることはかえって犬にストレスや不快感を与えてしまうかもしれません。
④人のあくびがうつった
人が犬の前であくびをするとつられたかのようにあくびをする時があります。
こういうのを『あくびが伝染した』とよく言うのですが本当に伝染したかどうかは科学的に証明されていないです。
飼い主の気持ちに寄り添いたかったがゆえにあくびをしたという説や単にあくびをし返しただけという場合もあります。
あくびがうつったという人もいますが人があくびをした瞬間にあくびをしたから『あくびがうつった』という風に言われているだけかもしれませんね。
⑤争いをしないという意思表示
争いをしないという意思表示からあくびをする犬もいます。
『あなたとは争いをしません』、『あなたと喧嘩するつもりはありません』などの意思表示をあくびを通してしているのです。
相手の犬に対して先にあくびをしている時はこういった意思をあくびで伝えているのです。
犬のあくびは病気のサイン!?
本来犬のあくびは上記のようなものが多いです。
ただし、あくびをする原因が病気によるものだったりします。
例えば、
- いつもよりあくびの回数が増えた
- あくびをする際に震えが出ている
- あくび時に口臭がする
など見られたら病気のサインかもしれません。
犬の場合、病気になっていてもそれを隠そうとするので余計にわかりずらいです。ただでさえ話すことができないので飼い主からすれば病気かどうかも読めないです。
なので、普段から犬の行動や犬の様子などをチェックしておく必要があります。
いつもと違う様子が長続きするのであれば愛犬が病気を患っている可能性があるので注意しましょう。
様子が変なら早めに動物病院に行くことをおすすめします。
犬のあくびにはどんな病気が関係している?
先ほど犬のあくびには病気が関係しているかもと言いましたが具体的にはどんな病気が関係しているのでしょうか?
犬のあくびと関係のある病気について紹介していきます!
①低血糖
犬のあくびと関係している病気には低血糖があります。
低血糖は血液中の糖分の濃度が低下することで起こる病気です。血液中の糖分が低下すると脳の働きが低下するためあくびをよくするようになります。
犬はあくびをすることで脳の働きを活性化しようとするのです。
この低血糖は子犬がなりやすいので注意しましょう。子犬は体力も免疫力も低いのでかかると危険な病気です。
子犬の低血糖症に関しては
こちらの記事で紹介しているのでご覧ください!
②うつ病
犬も人間と同じで強いストレスを感じるとうつ病になりやすいです。
ストレスを感じるとあくびをよくするようにもなります。あくび以外にも食欲不振、元気がなくなったりもします。
ストレスの原因には
- 留守番が多い
- 飼い主にかまってもらえない
- お散歩に行けてない
- 家庭内での喧嘩が絶えない
- 生活環境の変化
などが考えられます。
これらの原因に心当たりのある人は要注意です。
犬はあなたの知らないところで不満を感じていたり、ストレスや不安を感じています。ただそれを言葉にすることができないため抱え込んでしまいストレスを溜めやすいのです。
なので、愛犬と一緒にいる時間を作り遊んであげることがストレス解消になります。
③貧血
犬は貧血時にあくびをするようになります。
貧血を起こすことで酸欠状態になるのであくびをして脳の働きを上げようとします。あくびの回数が多い時は貧血の可能性もあります。
貧血時はあくびだけでなく元気がなくなったり、歯茎が白く変色したり、血尿を出したりすることも見られます。
こういった症状が見られたら早めに動物病院に行き適切な治療を受けさせましょう。
犬のあくびから異常を察知しよう
犬のあくびがいつもと違う、なんかおかしいと感じたらすぐにチェックしましょう。
例えば、
- あくび時の口臭が気になる
- あくびの回数が増えた
- あくび以外にも他の症状が見られる
- あくび時の鳴き方がいつもと違う
などです。
あくび時に口臭が気になる場合、歯周病や胃腸の病気の可能性があります。
歯周病は歯磨きや歯石除去をこまめに、胃腸のトラブルならヨーグルトや腸内環境にやさしい食べ物を与えることがベストです。
あくび以外にも他の症状が見られる場合はすぐに動物病院に行き検査を受けさせましょう。病気の進行度によっては早急に対処しなきゃいけないものもあります。
ほんの些細なことでもいつもと違うところがあればチェックしましょう。
犬のあくびを見逃さないで!
犬のあくびを見逃さないようにしましょう。
本能的なあくびもありますが中には病気によってあくびをしている時があります。
特に
- あくびの回数が増えた
- あくび時の鳴き声がいつもと違う
- あくび以外にも他の症状が出ている
といった場合は様子を見て、動物病院に連れて行きましょう。
病気かどうかは検査をすればすぐにわかるので気になる方は動物病院で診てもらうことがおすすめです。
犬のあくびをしっかり観察することで病気を防ぐことに繋がります。