愛犬が急に苦しそうになったり、呼吸困難になったりすることってありませんか?
犬を飼っている方なら一度は目撃することがあるかと思います。呼吸困難に陥ってしまうのにはさまざまな原因があります。
今回は犬が呼吸困難になってしまう原因と考えられる病気、対処法について紹介します!
目次
犬の呼吸困難の原因ってなに?
愛犬が突然苦しそうに呼吸をすることは珍しいことではないです。
犬が呼吸困難になってしまうのは以下に紹介するものかもしれないので愛犬がよく呼吸困難に陥ってしまうのであれば参考にしてみてください!
①ご飯を勢いよく食べた
ご飯の時に呼吸困難になるのは勢いよく食べたことが原因です。
犬はお腹が空いている時や興奮している時にご飯を食べると慌てて口にするので喉に詰まりやすいです。
特に高齢犬や子犬なんかは注意してください。飲み込む力が弱いので勢いよく食べたことで喉に詰まり窒息死することも少なくないです。
②毛を吸ってしまった
毛を吸って気管に入ったことで呼吸困難になることもあります。
イメージは人間が唾を誤って飲み込んだ時に気管に入って苦しくなるような感じです。犬の場合、寝床にたくさん毛が落ちています。
なので、寝ている時に毛を誤って吸ってしまい呼吸困難になることがあります。寝ている時でなくとも臭いをかぐ際に誤って吸ってしまうこともよくあります。
急に苦しそうにしている場合は誤って吸ってしまった可能性があるので撫でたり、水を持って来て落ちつかせましょう。
③散歩時にリードで引っ張られた
飼い主が強く引っ張ったことで呼吸困難になることもあります。
散歩時に人に飛びつこうとした際に強く引っ張ったり、草むらに入ろとしているのをリードで引っ張って止めたりする時に呼吸困難に陥りやすいです。
強く引っ張ってしまうから犬も呼吸困難になるわけで本来は少し引っ張って止めさせるくらいで十分なのです。
強く引っ張ることで犬も呼吸をしづらくなるので力の入れすぎは注意です。
④鼻詰まりを起こしている
鼻詰まりを起こしていて呼吸困難に陥っていることもよくあります。
鼻詰まりの要因には
- アレルギー
- 風邪をひいた
- 歯周病
- 腫瘍がある
などが考えられます。
アレルギーによる鼻詰まりは『アレルゲン』と呼ばれる物質を吸ったか、それに反応しているかが原因です。
犬がアレルギーを引き起こす原因については
こちらの記事で紹介しているのでご覧ください!
歯周病は重症化すると鼻に炎症が起こるので鼻づまりになりやすいです。
犬は歯周病になりやすいので定期的に歯を磨かないと歯周病の悪化で歯がどんどん抜けてしまいます。
⑤病気を患っている
もしかしたら病気が原因で呼吸困難になっているかもしれません。
呼吸困難になってすぐに治るのであれば一時的なものだったと判断できますが連続で何日も呼吸困難に陥るようなら病気の可能性が高いです。
飼い主が気がつかなくても犬は病気になっていることが多いです。なので、様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院で検査を受けることが大切です。
病気に関してはこの下で解説しているのでもしかしたら?と思う方はご覧ください!
犬の呼吸困難は病気が関係している?
犬が呼吸困難に陥ってしまうのは病気によるものかもしれません。
呼吸困難になってしまうような病気を5つ紹介します!
①気管虚脱
呼吸困難になってしまうのはこの『気管虚脱』というものが原因かもしれません。
気管虚脱とは簡単に言うと気管が押されて変な風に変形してしまうため呼吸がしづらくなり呼吸困難になってしまう病気です。
通常は気管がちょっと変形しただけならすぐ戻りますが何らかの形で気管に負担をかけることで変形してしまい呼吸がしづらくなってしまいます。
気管虚脱の原因には
- 首輪やリードで圧迫された
- 上を向いた状態が長い
- 咳を強くする
- 強く吠える
といったことが原因です。
あまりにも咳が止まんなかったり、呼吸を苦しそうにするのであれば一回動物病院で診てもらいましょう。
②肺水腫
呼吸困難になるのは『肺水腫』も考えられます。
肺水腫とは肺に水が溜まり、咳をしたり呼吸困難を招く病気です。主に心臓病や肺炎といた他の病気が原因で発症するパターンが多いです。
愛犬が苦しそうにしていたり、過去に心臓病や肺炎を患っていたのであれば肺水腫の可能性もあるので注意しましょう。
③肺炎
『肺炎』を患っていると呼吸困難になりやすいです。
肺炎はみなさん耳にしたことがあると思いますが犬の場合、細菌やウイルスによる感染が原因で発症します。
呼吸困難になること以外にも発熱や食欲不振、元気がなくなる、散歩を嫌がる様子が見られます。
最近、愛犬がやけに元気がなかったり、食べなかったりした場合は肺炎やその他の病気になっているかもしれないので注意してください。
④僧帽弁閉鎖不全症
呼吸困難になる原因はこの『僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれるものもあります。
僧帽弁閉鎖不全症とは心臓の心房と呼ばれるものの間に僧帽弁と呼ばれる弁があるのですがそれが少しでも開いていると血液が逆流してしまい心不全を起こす病気です。
呼吸困難になる以外にも咳をしたり、食欲不振、瘦せる、手足が冷たくなるなどの症状が見られます。
一見するとわかりずらいですよね。でも、このような症状が続くようであればこの病気かもしれないので注意してください。
⑤熱中症
特に夏場や暑い日なんかは『熱中症』が原因で呼吸困難になることもよくあります。
熱中症とは暑い環境に居続けることで体がうまく対応できず臓器の機能が低下してしまうことで起こる病気です。
熱中症の症状にはぐったりしたり、食欲不振、ご飯を食べないなどの症状が見られます。
熱中症の原因や対処法に関しては
こちらの記事で紹介しているのでご覧ください!
犬が呼吸困難になった際の対処法って?
犬が呼吸困難になったらどうすべきでしょうか?
突然のことで何をしたら良いかわからなくなることもありますが落ち着いてきちんと対処することが大切です。
それでは対処法について見ていきましょう!
①動物病院に診察を受ける
一つは動物病院で診てもらうことです。
これは数日~数週間にわたって呼吸困難をしている場合です。1日だけなら様子見で大丈夫です。
呼吸困難が続くとなると何かしらの病気を患っていたり、病気にかかった可能性の方が高いのできちんと治療してもらう必要があります。
呼吸困難の状態が長引くようであれば動物病院で検査してもらいましょう。
②水を飲ませる
急に呼吸困難になったらまずは落ち着かせるように体を撫でたり、愛犬の様子を伺いましょう。
それで少しずつ良くなってきたら水を飲ませて呼吸困難を少しでも和らげることが大切です。
この時、呼吸困難になったからすぐ水を飲ませるのではなく愛犬の様子を伺いつつ水を飲ませることがポイントになります。
すぐに水を飲ませたことでさらに苦しくなる場合があるのですぐに与えるのはやめましょう。
犬の呼吸困難は様子を見つつ対処してあげよう!
愛犬が急に呼吸困難になったらまずは愛犬の様子を伺いつつできることをしましょう。
ご飯を食べていて呼吸困難になったらご飯を一回やめさせたり、毛を吸ってしまった場合は撫でてあげて落ち着くまで一緒にいてあげたりすることが大切です。
呼吸困難の状態が続くようであれば動物病院に連れて行き検査を受ける必要があります。
まずは愛犬の様子を見つつできることをしてあげることが落ち着くことに繋がります。