犬にマイクロチップを埋め込むことが最近では義務化され始めてきていますが実際にはどうなの?と思っている方も少なくありません。
今ではペットショップにいる子犬ほとんどがマイクロチップを埋め込まれています。
『マイクロチップ』という言葉は耳にしたことがあると思いますが一体どういうものなのか、マイクロチップのメリット・デメリットは何なのかについて紹介していきます!
目次
犬のマイクロチップってどんなもの?
マイクロチップとは一言でいうと『身分証』のようなものです。
マイクロチップは直径2mm、長さ8mm~12mmのごく小さな円筒形の電子タグなのです。
マイクロチップには以下のような数字が記録されているのです。
- 国コード
- 動物コード
- 販売会社コード
- 個体識別コード
といった数字がそれぞれ記録されており、犬ごとに異なる数値が記録されているのです。
これらの情報を登録したマイクロチップを獣医師によって犬の体内に埋め込むことで迷子になった際や離れ離れになった際でも見つけられるようになっているのです。
マイクロチップを読み取ることで飼い主の情報も明確になるようになっています。
犬にマイクロチップを埋め込むメリット
犬にマイクロチップを埋め込むことでいくつかのメリットがあります。
そのメリットについて紹介していきます!
①迷子時にすぐ身元確認ができる
マイクロチップの最大のメリットは身元確認がすぐできるという点です。
中には連絡先や飼い主の情報を首輪などに記しておく人もいますがそれらはいつ紛失するかわからないです。
でもマイクロチップなら体内に埋め込んでいるため仮に離れ離れになっても誰かがマイクロチップを読み込めば飼い主の情報やその犬の情報を特定できるのです。
登録時は多少手間がかかりますが、こういった事態を考えるとマイクロチップの重要性がわかります。
②体に負担がかからない
マイクロチップを埋め込むため体に影響はないのかと不安になる方いますが大丈夫です、安心してください!
環境省のページにはこういった記載もあるため安心です。
・通常の注射針より少し太い専用のインジェクター(チップ注入器)を使って体内に注入します。正常な状態であれば、体内で移動することはほとんどありません。
・痛みは普通の注射と同じくらいといわれており、鎮静剤や麻酔薬などは通常は必要ありません。
・埋込場所は、動物の種類によって異なりますが、犬やねこの場合では、背側頚部(首の後ろ)皮下が一般的です。
・犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢頃から埋込みができるといわれています。
埋め込む際は多少の痛みを伴うかもしれませんがその後、体に大きな影響を与えるわけではないので問題ないです。
③ 犬の盗難防止&捨て犬の減少に貢献する
犬にマイクロチップを埋め込むことで盗難防止や捨て犬の減少に貢献します。
マイクロチップには飼い主の情報も記録されているためこういった行為から犬を守ることができるのです。
マイクロチップがあることで飼い主が捨て犬しないように責任感を強く持たせたり、犬の盗難をするような人たちを減らしていくことにも貢献します。
犬にマイクロチップを埋め込むデメリット
犬にマイクロチップを埋め込むことはメリットだけではなくデメリットもあるのです。
そのデメリットについて紹介していきます!
①MRIの画像に影響が出る場合がある
必ずしも影響が出るわけではないですがMRIの機材によってはマイクロチップを埋め込んでいるがためにMRIの画像に影響が出ることもあります。
レントゲンやCTなどはうまく行えます。
マイクロチップによりMRIの画像が乱れることがあるということは覚えておいてください。
②マイクロチップリーダーがないと意味がない
マイクロチップを読み取るためには専用の『マイクロチップリーダー』と呼ばれるものがなければ読み取ることができません。
これがないとマイクロチップに記録されている情報を読み取ることができないです。
なので、読み取る際はマイクロチップリーダーが必要になるので注意しましょう。
③埋め込み時に多少の痛みを伴う
マイクロチップを埋め込む際に多少の痛みを伴うことがあります。
というのも普通の予防接種の時に使用する注射針よりも太いため犬によっては痛みを伴うことがあるのです。
なので、マイクロチップを埋め込む際は犬の健康状態やその時の様子を気にしてあげましょう。
できることがあれば対処してあげることもその子のためです。
犬にマイクロチップを埋め込む方法
マイクロチップを埋め込む方法は通常の注射器より針の太い注射器を使って体内に装着します。
埋め込む部位は首の後ろまたは皮下に埋め込みをし、生まれてから2週間後に装着をされます。
埋め込む際は多少の痛みは伴うものの痛みの程度は普段の予防接種の時と同じくらいの痛みであることが多いです。
一度埋め込んだら、よっぽどのことがない限り移動することはないため安心してください!
※犬にマイクロチップを埋め込む動画はこちら
犬のマイクロチップの費用
犬のマイクロチップの費用ですが動物病によっても多少異なることもありますが一般的には数千円~1万円程度です。
その他にもデータの登録料として1000円かかります。
麻酔を行ってマイクロチップを埋め込む場合は麻酔代もかかるのでご了承ください。
【まとめ】犬のマイクロチップに関してきちんと理解しておこう!
マイクロチップに関してきちんと理解しておくことが大切です。
マイクロチップを埋め込んだからといって何か特別なことが起こるわけではありませんが犬が失踪したり、迷子になった際を考えると入れておくことが安心です。
年々、義務化してきている国も増えますが強制ではありません。
なので、犬へのメリット・デメリットを考えた上でマイクロチップを埋め込むかを決めましょう!